ダイヤモンド伸線工具

伸線能率・精度の高い良質の線は、優秀なダイヤモンドダイスによってのみ作り出されます。

創業者、故大久保文明のダイヤモンド加工技術のパイオニアとしての情熱と精神を伝承し、最高級のダイスを提供してまいります。

ダイヤモンド伸線工具の写真

ダイヤモンド伸線工具一覧

  • 天然ダイヤモンド(ND)ダイス
  • 焼結ダイヤモンド(PCD)ダイス
  • 単結晶ダイヤモンド(AD)ダイス

硬いダイヤモンドも磨耗する(ダイヤモンドダイスの磨耗)

ダイヤモンドダイスの磨耗

この磨耗を見過ごすと、寸法不良の線や、傷の入った不良の線を作るだけでなく、高価なダイヤモンドダイスを有効に使用せずに、廃棄することにもなります。

「一般的なダイスの3つの磨耗について」

  1. 線が最初にリダクション部に接触する部分の磨耗(リングマークorダイスマークと呼ぶ)
  2. リダクション円錐部の磨耗
  3. ベアリングの磨耗

この内、「3.ベアリングの磨耗」は線の寸法不良や線表面の傷等、不良を作るので、重視されます。しかし、本当に注意しなければならないのは、入口部に発生する1.の磨耗です。これは線とダイスの最初の接触部にリング状に発生するので、リング磨耗(リングマークorダイスマーク)と呼ばれ、線の供給が適正でない場合に、このリングマークが不均一に生じる事もあります。そして、このリング磨耗が、さらに各部の磨耗へと転移して行きます。リング磨耗部で遊離した硬い磨耗粉が、リダクション部やベアリング部に砥粒として作用し、各部の磨耗を促進し、また、この磨耗粉が潤滑剤の進入を阻害したり、潤滑剤の油膜を破壊します。さらに、ダイヤモンドは非常に硬いが、脆性(もろさ)があります。そこで、深く進んだリング磨耗がノッチとなり、横割れを起こすのです。

以上より、ダイスは極力、初期にリング磨耗を取り除くこと(早期に修理すること)が重要ポイントです。